以下、サービスマニュアルからの引用および翻訳です
バンドパスフィルタ(IC21)を通過するホワイトノイズは、異なるエンベロープを持つVCAに並列に接続されています。
2つのエンベロープはCP用の音源を得るために結合されます。
ディケイタイムが比較的長いエンベロープはVCA Q70に適用されて、このVCAの出力はCPの残響音を構成します。
VCA(IC22、Q71、Q72)の出力エンベロープは鋸歯状をしており、この音源の主要な構成要素です。
以下では主に鋸歯状エンベロープのとても複雑な活動の説明を記します。
トリガパルスがクワド・コンパレータIC23の8ピンに適用されるとき、出力はR350とC140によって積分されて、図13-2で示す幅30msのパルスに変わります。
パルスの立ち下がりエッジでIC23のpin13はH(図13-3)になります。
lC23のピン1の出力はIC23のpin4にも適用され、IC23のpin2は-15Vから0Vになり、Q73はオンになり、lC23のpin5は-15Vになり、lC23のpin2は-15Vに戻り、Q73はオフ状態に戻ります。
したがって出力IC23のpin2の波形は図13-5のように狭いパルスになります。
Q73がオンになると、C144は突然-15Vに充電されます。ただし充電を終えるとすぐにQ73はオフになり、R365とD71を通して放電されます。
IC23のpin5のレベルが放電によってpin4のレベルより高くなると、lC23のpin2は再び反転しC144は-15Vまで再充電されます。
このプロセスが繰り返され、3回目の途中まで進むとIC23のpin1は0Vに上昇します。
この信号はR357とC141によって微分され、生成されたパルスはQ73をオンにします。
C144の端子電圧は放電により-15Vから徐々に上昇しますが、IC23のpin4は0Vに達しているのでpin2は反転しません。
このエンベロープジェネレータの出力(図13-4)はQ72のベースに加えられ、Q71のベースに加えられた信号(TM3からのオフセット調整信号およびD68、C143およびR362を介したアクセント信号)と共にQ72によって指数関数的に変換されます。
変換された信号はQ72のコレクタからIC22のpin1に加えられ、フィルタIC21からのノイズの振幅を変化させます。